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東京エレクトロンと半導体サイクル — 2026H2 の展望

WFE 支出の回復局面でトップ 5 装置メーカーに位置する TEL の受注動向と、AI 需要を起点にした次のアップサイクルがいつ本格化するかを読み解く。

全体像 01/3

WFE 支出の構造と TEL のポジション

半導体製造装置 (WFE: Wafer Fabrication Equipment) 市場は 2024 年に約 1,000 億ドル規模。TEL はこの市場でグローバル 5 位 (シェア約 18%) に位置する。ASML / AMAT / Lam Research / KLA に次ぐポジションだ。

TEL の強みはコータデベロッパ (CD) と成膜装置 (CVD/ALD)。CD はウエハーにレジストを塗布・現像するプロセスで、世界シェア 90% 超の独占領域を持つ。この 1 点だけでも TEL が WFE バリューチェーンで外せない存在であることがわかる。

市場シェア 約 18 %
CD シェア 90 %超
売上高 1.7 兆円
営業利益率 24 %
サイクル 02/3

半導体サイクルの現在地と 2026H2 への展望

2022 年の WFE 支出のピークから 2023 年にかけて、在庫調整で市場は 25% 縮小した。TEL の受注もピーク比 30% 超落ち込んだ。しかし AI サーバー向けの HBM / NAND 投資が下支えし、2024 年には回復基調に転じた。

2026 年後半にかけては、Intel の 18A ゲートオール製造投資、Samsung の 2nm ファウンドリ量産、TSMC CoWoS 拡張が重なる見込み。これら 3 社の設備投資が本格化すれば、WFE 市場は 2027 年に過去最高水準を更新する可能性がある。

受注残 回復傾向
AI 向け比率 拡大中
中国向け比率 規制影響あり
リスク 03/3

輸出規制と中国リスク

最大のリスクは米国の対中輸出規制の強化だ。2023 年以降、先端ロジック向けの一部装置は対中輸出が規制された。TEL の中国向け売上比率は FY23 時点で 30% 超あり、規制の範囲次第で大きな売上インパクトがある。

一方で、中国の半導体自給率向上を目指す国策投資が CXMT (DRAM) や YMTC (NAND) の設備投資を支えており、レガシーノード向け装置の需要は依然として強い。規制対象外のレガシー向けビジネスで部分的に補填できる可能性がある。

中国売上比率 30 %超 (FY23)
規制影響品 先端ロジック向け
利益率 ブリッジ
株価コンテキスト (週足)