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半導体製造装置セクター 2026 — AI 需要が変えた 4 社の序列

AI 加速器向け先端ロジック投資が回復する 2026 年、東エレ・アドバンテスト・ディスコ・SCREEN の 4 社はサイクルの中でどの位置にいるか。売上・利益率の実値で読む。

全体像 01

AI 需要が変えた半導体装置サイクル

2024〜2026 年の半導体製造装置 (SPE: Semiconductor Production Equipment) 市場は、AI 加速器 (NVIDIA H100/H200/B200、AMD MI300 系) 向けの先端ロジック投資が需要を牽引している。従来サイクルと異なるのは「メモリよりもロジック先行で回復する」点だ。FY26 の WFE (Wafer Fabrication Equipment) 支出は市場コンセンサスで約 1,390 億ドル前後、FY24 比で約 32% 増と推計される(公表値参考)。

日本の装置メーカー 4 社を DB 実値で比較すると、FY26 合計売上は約 4.6 兆円に達する。アドバンテストが FY26 に 11,286 億円(前年比 +45%、DB由来)と急伸し、HBM テスターとしての独占的地位を数字で証明した。TEL は 24,435 億円と FY24 の底 (18,305 億円) から着実に回復したが、FY26 は若干の減収 (-0.5%) に転じた。ディスコは 4,369 億円(+11%)と後工程需要の高水準が継続している。SCREEN は 6,057 億円 (-3%) と微減だが FY25 の過去最高から一服の形だ。

右のドーナツチャートは FY26 の WFE 市場シェア推計を示す(公表値参考)。4 社合計でグローバルシェアの約 31% を占める。アドバンテストの急成長が最も鮮明で、テスター特化型の優位性が改めて浮き彫りになった。

業績 02

4 社の売上規模とサイクル感応度

4 社の売上規模と利益率は DB 実値が示す通り、明確な格差がある。TEL が 24,435 億円(FY26)と頭一つ抜け、WFE サイクルに広く網を張る「総合装置メーカー」型だ。ただし FY24 は受注調整の影響で 18,305 億円まで落ち込み(FY23 比 -17%)、FY25 に 24,316 億円と回復した後、FY26 はほぼ横ばい。サイクルの振れ幅の大きさが TEL の特徴だ。

アドバンテストは FY26 に 11,286 億円(前年比 +45%、DB由来)と急伸し、4 社中最大の成長率を記録した。FY24 の落ち込み (4,865 億円、FY23 比 -13%) から FY25(7,797 億円)、FY26(11,286 億円)と 2 年連続で急回復した背景には、AI チップ向け SoC テスターと HBM テスターの両輪が AI 投資サイクルに直撃している点がある。営業利益率は FY26 で 44.2%(DB由来: 4,991 億円 / 11,286 億円)と 4 社中最高水準に達した。

ディスコは 4,369 億円(FY26、DB由来)。精密加工装置(ダイシングソー / グラインダー)での世界シェア 80% 超という独占的地位が、後工程需要の拡大を着実に取り込んでいる。営業利益率は FY22 の 36.1% からFY25 の 42.4%、FY26 の 42.3% と 4 社中最高水準を安定的に維持している(DB由来)。

SCREEN は 6,057 億円(FY26、DB由来)と FY25 比 -3% と小幅減収となった。FY25 に 6,253 億円の過去最高を記録した後の一服感だ。枚葉式洗浄装置で世界首位の地位は維持しており、先端プロセス向けの受注基盤は堅調だ。FY26 の営業利益率は 20.2%(DB由来)と他 3 社より低めだが、FY22 の 14.9% から改善トレンドが続いている。

指標比較 03

バリュエーションと収益性の社別マトリクス

DB 実値の営業利益率と、各社の株価・純利益からの概算指標を組み合わせてマトリクスを構成した。ADV. の FY26 利益率 44.2% はソフトウェア企業並みの水準で、テスター市場独占の経済的優位を数字で示している。DISCO も 42.3% と同水準を維持し、精密加工装置の参入障壁の高さを裏付ける。

TEL の FY26 利益率は 25.6%(DB由来)。FY24 の 24.9% → FY25 の 28.7% → FY26 の 25.6% と小幅な振れだが、規模の大きさ(売上 2.4 兆円)を考慮すれば安定した収益力だ。SCREEN は 20.2% と他 3 社には及ばないが、FY22 の 14.9% から着実な改善を続けている。

PER / PBR / ROE は市場データに基づく参考値。ADV. はFY26の急成長後も高 PER が続く見通しで、AI チップサイクルの継続性への期待を織り込んでいる。SCREEN は相対的に低バリュエーションに留まっており、業績改善ペースが加速すれば再評価余地がある(公表値参考)。

AI 評価 04 PRO

4 社のサイクル位置と AI 注目度評価

2026 年のサイクルにおける各社の位置取りを DB 実値ベースで整理した。WFE 全体の成長が継続するなか、受恵度は工程・製品の特性によって明確に差が開いている。

アドバンテストは FY26 売上 +44.7%・利益率 44.2%(DB由来)という驚異的な数字を記録し、AI チップ複雑化の追い風が最も直線的に効くポジションにあることを証明した。ディスコは後工程 3D パッケージング需要の本格化で高水準を維持。TEL は全工程に広く展開し安定感があり、FY25 の大幅回復から FY26 に一息ついたがベースは堅調だ。SCREEN は FY25 の高水準から FY26 に微減したものの、枚葉洗浄の単価改善余地は残る。

この節の詳細な AI 各社スコアリング・注目度順位は Reader / Pro プランで閲覧できます。各社の直近受注動向・受注残・ガイダンスへのコメントと 2026H2 に向けた投資家視点の整理を含みます。

シェア変化

WFE 市場シェアの変化 — FY24 → FY26

スクロールに連動してドーナツチャートの各社シェアが FY24 の構成比から FY26 の構成比へ連続変形します。セグメントの角度変化がそのまま市場シェアの増減を示します。

※ 上記シェアは参考値です。実際の市況と異なる場合があります。

株価比較

4 社の相対パフォーマンス — 基準日 = 100

スクロールに連動して、各銘柄のラインが 1 本ずつ描き足されていきます。全銘柄のラインが揃ったとき、4 社のパフォーマンス格差が俯瞰できます。基準日は 2024 年 1 月、数値は参考値です。

※ 株価は参考値です。実際の価格と異なる場合があります。

全体像 / AI 需要が変えた半導体装置サイクル
  • ASML 23.0% (推計・参考値)
  • AMAT 17.0% (推計・参考値)
  • Lam 15.0% (推計・参考値)
  • KLA 8.0% (推計・参考値)
  • TEL 18.0% (推計・参考値)
  • ADV. 8.0% (推計・参考値)
  • DISCO 3.0% (推計・参考値)
  • SCREEN 2.0% (推計・参考値)
  • その他 6.0% (推計・参考値)
WFE 市場規模 FY26 約 1,390 億ドル (推計・参考値)
4 社合計売上 FY26 約 4.6 兆円 (DB由来)
ADV. FY26 増収率 +45 % (DB由来)
WFE 市場成長 FY26 +12 % 前後 (推計・参考値)
  • TEL FY26 売上 24,435億円 (DB由来)
  • ADV. FY26 売上 11,286億円 (DB由来)
  • DISCO FY26 売上 4,369億円 (DB由来)
  • SCREEN FY26 売上 6,057億円 (DB由来)